えこりん村学校
えこりん村の子どもたち
小学校3年生~6年生の児童を対象とした、自然や生き物に親しみながら活動する環境教育プログラムです。
これまでえこりん村で実践してきた食・農業・環境の取り組みを基に、「森・羊・野菜・米」の4コースに分かれて、25名の仲間たちと一緒に半年間に渡って活動します。
このプログラムは2007年に活動を開始、2014年度には本プログラムが環境省による環境教育プログラムESDに選出され「野菜は畑から」として各地の小学校で活用できるプログラムとして紹介されています。
年齢や地域を越えて一緒に活動するこのプログラムでは「学校以外で友達ができた」、「活動の様子を楽しそうに話してくれた」、「夏休みの自由研究に困らなくて良かった」、「学校の学習以外で新しい関心分野が増えた」など多くの声をいただいています。
子どもたちとスタッフだけで活動するプログラムですが、「えこりん村の子どもたち通信」を使って保護者の皆様に活動の様子を毎回お伝えします。
【森コース】
身近な自然で自由に遊ぶ機会の減少は、ヒトが本来持つ五感や感受性の低下を招くといわれています。
銀河庭園の傍に広がる森を活かし「森(自然)を楽しめる機会を提供したい」という想いから作られた全6回のプログラムでは、庭園に隣接する10haの森の周りで「森に暮らす生き物を発見し、生きもの同士がつながって森ができていること」、「森もヒトも地球の一部であることを感じる」ことをテーマに、仲間たちと薪割りや木登り、生きもの探し、川の探検など、「森に潜む不思議」を探りたくさんの生きものたちの気配を感じながら活動します。
【羊コース】
ヒトと動物の関わりを通して「命を大切にする心」を育みたいとの想いで作られたプログラムです。子羊の哺乳や毛刈りなど羊の飼育作業や羊以外の動物にも触れながら生き物が成長する姿やヒトとの違いをよく観察し、間近で触れ合うことのない動物の温もりを感じ、家畜・ペット・野生動物への関心を持ち、よく知ることで「かわいいだけじゃない」動物との関係を広げていきます。
【野菜コース】
自分で育てた作物を収穫し、新鮮な野菜をその場で食べる喜びを感じることで、「食べ物を大切に思い、心からいただきますと言える」体験を提供したいとの想いから作られたプログラムです。
「育てて食べる」、食べるだけでは得がたいありがたみも、自分で育てた野菜を皆で食べれば「美味しい」が倍増します。自分たちの畑で作物の手入れをしながら新鮮な野菜を毎回いただく野菜コース、お料理が好きな人、野菜が好きな人、野菜が嫌いな人、食べることが好きな人、色んな仲間たちと畑で楽しみながら採りたて野菜をいただきます。
【米コース】
食卓に並ぶ機会の多い米、かける手間も多いですが収穫した時の喜びも大きいものです。「お米ができるまでの手間と田んぼで暮らす生きものとのつながり」を感じて欲しいプログラムです。「ほかほか炊きたての新米」を食べるために田植え、生きもの調査、稲刈り、脱穀、籾すりを頑張りますが田んぼの周りで暮らす生きもたちを探し、稲の成長を見守りながら活動します。カエルやトンボを捕まえたり、泥だらけになって田植えをしたり、くたくたになって稲刈りをしたり美味しいお米をいただきます。